ロス子ちゃんは大変な甘えん坊に変身してしまいました。部屋に行くとミャウミャウと鳴いて甘えるし、挙句の果て
はごろんとひっくり返ってお腹をなでてくれというのです。これがあの゛シャ〜〜゛としか言わなかった猫と同じ猫
だろうか?と思っちゃうほどなのです。夕べは私が仕事から帰るのがちょっと遅くなったため、大きな声で鳴き
続けていたそうです。息子が何度か見に行って、私が帰った時には静かになっていました。羽根のおもちゃが
出てきたので振り回してやると両手をいっぱいに広げて飛び上がり、まるで子猫のようです。そこにリンちゃんが
やってきたのでいっしょにそのおもちゃで遊びました。最初は交代で飛び掛っていたのに、とうとうリンちゃんが
ロス子ちゃんをぺちぺちして独占してしまいました。リンちゃんが羽根のおもちゃを咥えて居間の方に行きました。
それで、ロス子ちゃんが私の方を見ながらミャウミャウ鳴くので、部屋の戸をそのまま閉めないでいたら、
おっかなびっくり出て行きました。でも、居間の入り口のところにヒミコお局様がでんと座って
「ヴヴフフフフファ〜〜〜ッ」と言い、その後ろに控えているお局様見習のネネちゃんが「ぅぅぅうううぅぅぅぅう」と
うなっていたので、とことことこっちに戻ってきてしまいました。もう夜が遅いので「寝んねだよ」と言って電気を消し
戸を閉めたら、ビャウビャウビャウと大声で鳴き始めました。おばあちゃんが、「最近、毎晩鳴いて寝られんし、声も
枯れるんじゃないかね」と言うのでまた行ってやるとぴたっと鳴き止み、ごろんごろんして甘えます。そうすると
今度は戸の向こう側に家の猫たちが集結して、戸を引っかいたり、ぉわ〜〜おわ〜〜っと鳴いたり、余計に
騒がしいのです。まだ、仕事が残っているのに、困ったなぁ。すると、息子がロス子ちゃんの部屋に行って、
しばらく添い寝をしてやりました。不思議なことにそれでぴたっと夜鳴きが収まりました。息子にもごろごろして
甘えると言うのです。ロス子ちゃんは本当は人間大好きなんじゃないかしら。怖くないとわかれば、めちゃめちゃ
甘えるんですから。トラちゃんは、最初に比べれば少しは慣れてきたようですが、モニカお母さんの匂いがする
布の匂いをかぐ時にはちょっと腰が引けて、小さな声でうなっています。まだ、ロス子ちゃんから近づいて来られる
と怖いようです。問題は、お局様とお局見習ですな。
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