わ〜い、おもちゃだおもちゃだぁ!とすぐにリンちゃんが寄ってきます。リンちゃんは、ヒミコちゃん
が年上だから順番を待とうとか、譲ろうとかいう気はまったくなく、さっさとおもちゃに手を出して
きます。それがヒミコちゃんの気にさわるのです。
「何なのよ、この子は。これは私が遊んでるでしょ。勝手に手を出すんじゃないの!」
「いいじゃん、少しぐらい。」
「だめっ!」
「何よ、ケチ!減るもんじゃなし。」
というようなやり取りがあったかどうかはわかりませんが、ヒミコちゃんは結局自分より若くて敏捷な
リンちゃんにおもちゃを横取りされてしまい、ヒジョーに面白くなく、顛末を見ていたトラちゃんと
ネネちゃんのところに行き、うっぷんをぶちまけます。トラちゃんが黙って聞いてくれるだけで気分が
晴れるような気がします。ネネちゃんは聞いているのかいないのかわかりません。自分のことになると
ギャーギャーいうくせに、人のこととなると知らん顔なんだから・・・
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