いったいどこに行ってるんだろう？

ボクお利巧にして待ってたよ。少し探したけどね。

今日当たり退院できると見当をつけていたので、朝食後

すぐに荷造りを始めたら、看護師さんから「まだ血液検査の

結果が出てませんよ」と言われました。でも、やっぱり少し

でも早く帰りたい。結局結果が出たのは1時過ぎでしたが、OK

でした。それから家に連絡し、入院費を持ってきてもらわねば

なりません。そんなこんなでようやく家に着いたのは2時半過ぎ

でした。猫たちはもう慣れてしまったのか、「あ、帰って

きたの？」ぐらいの反応しかしません。

唯一熱烈歓迎をしてくれるのはヒミコちゃんです。

玄関まで走って出てきて足元にまとわりつき、お腹を出して

ひっくり返り、クネクネ、ゴロゴロ。また起き上がって

すりすり。またひっくり返ってクネクネ。

この繰り返しです。

そんなにおかあちゃんが帰ったのが嬉しいか！と思わず

泣けてきそうになった私が誘導されたのは冷蔵庫の前。

そして私をじっと見上げて「ミャッミャッ」となんとも

愛らしい声で鳴くんです。仕方なく冷蔵庫を開けて鰹節を

出してやったんですが、それだけがお目当てだったとは

思いたくない。やっぱりおかあちゃんが帰ってきて嬉しいと

思ってくれているのだと信じたい。

ちょっと心配になりましたが、食欲も旺盛で、夜はみんなと走り回っている様子なのでちょっと安心。

ネネちゃんをなでたら目を覚まし、身づくろいを始めました。なんだかご飯が欲しい時だけ、甘えて

来るような気もしないでもないが・・・リンちゃんはじわっじわっと寄ってきて、最初は口だけ

「みゃ〜〜おぅ」の形に動きます。それから足元に来てすがり付いてみゃうぅううと鳴くのです。

これがまた可愛いなぁ。でも写真に撮るとどうしてむくれたような顔に写るのかしら？

「みんなお悧巧に待っていてくれて・・・あっ！」

箪笥の一番下の引出しの前板が外れて中身が半分くらい

どっかに行ってる！

でも叱れません。おかあちゃんを探したに決まってる

からです。引き出しに入るような大きさではないと猫には

わからないのですから。

やっぱり待っていてくれたんだ！探してくれたんだ！

そう思うと心がぽっと暖かくなりました。

やっぱり家はいいなぁ。