2004年3月6日
ネネちゃんは相変わらず何度もねだってはチョコチョコと食べています。傷の

方もあまり痛みはないようですが、食べても食べても腫瘍の方に栄養を取られる

のか、体重は増えません。貧血も出ているようです。でも、それなりに頑張って

くれています。そしてやっぱりすぐにトラちゃんのところに寄っていきます。

トラちゃんも黙ってネネちゃんの枕になっています。

この可愛い4匹の猫たちとずっとずっと幸せに暮らせるものと思っていました。

うんと働いて、子供が学校を卒業したらお金をためて猫三昧の老後を過ごそうと

楽しみにしていたのです。でも、人生とは思い通りにはならないものです。

去年の4月、突然卵巣癌の宣告を受けました。いえ、宣告を受けるまでもなく、

自分でCT画像を見てショックを受けたのです。みなさんにははっきり言いません

でしたが、腫瘍は骨盤内を埋め尽くし、肝臓にも転移していました。いちばん

重い4期だったのです。その時点で死は覚悟しましたが、可愛い猫たちに会わず

にこのまま死んでなるものかと、歯を食いしばって頑張ったのです。

幸いに化学療法が効いて、何とか手術もでき、家に帰ることができました。体調もよく、このまま化学療法が効いて

取りきれなかった腫瘍が消えてくれればと期待もしていました。しかし、秋頃から再び腫瘍マーカーがじりじりと上昇

し始め、CTには写らないけど、右の盲腸のあたりに固いものが触れるようになりました。心配なので、PETを撮って

貰うことにしました。肝臓の腫瘍は小さくなっていたけど、腸の表面に点々と小さな病巣が張り付いたように写って

いました。前回の手術の時、小腸には何もなくきれいだということでしたので、再発です。化学療法中に再発してくる

あるいは増殖してくる場合、あまり性質がよくないのです。今の薬が効かなければ、選択肢は極めて限られています。

手術で取るという可能性もあるけど、前回取りきれなかったところはやはり取れないだろうということでした。

もう一度徹底的に話し合って、打てる手は全部打つつもりですが、こちらの手持ちの武器が限られている以上、

どうしても戦いは不利になります。あらためて4期の生存率が極めて低いという事実を突きつけられました。何度も

何度も文献を検索しても、2年以上延命した例は見当たりません。でも、やはり諦めたくない。生きられるだけ生きたい

そう思いましたが、自分があとどれくらい生きられるのか、それは5年10年という単位ではないことははっきりして

います。2年生きられるかもしれないし、来年はないのかもしれない。そういう先行き不安な状態でこれ以上愛猫を

手元に置くことはできないと思いました。すでに、前回の長い入院を共に耐えてくれた猫たちですが、これ以上

辛い思いをさせるわけにはいきません。姑ももう80歳で、狭心症を抱えています。息子もいつまでこちらにいるかわか

りません。だから今、自分が元気なうちに、きちんと落ち着き先を見つけてやるのが飼い主の役目だと思いました。

そうは思いましたが、写真を選ぶ時も涙ばかり出てちっとも進みません。ようやくメールを出せたのは夜中でした。

ネネちゃんは余命わずかですので、私が看取ることができます。でも、トラちゃんたちは後10年以上の寿命があるの

です。最後まで世話して上げられなくてごめんね。でも、ちゃんとお家が見つかって今度こそ幸せに寿命を全うしてね。

みみくらぶさん、リンちゃんの元親さん、あれほど一生幸せにしますと約束したのにそれを果たせなくてごめんなさい。

でも、ヒミコちゃんとリンちゃんの幸せのため、できる限りのことをします。

里親募集の記事とバナーはロス子ちゃんの里親募集の時もお世話になったCat's Eyes & Cat's Handsの川口さんに

作っていただきました。どうか皆様、よろしくお願いいたします。


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