あるからです。何度覗いてもご飯がないのでみんなそれぞれの方法で一生懸命アピールします。夜中の2時過ぎに私に

すりすりしたり、顔をなめたりしていましたが、起きなかったら今度は息子の所に行って、同じようにしたらしいですが、

息子も起きなかったので胸の上に乗って寝ていたそうです。で、朝早くまた私の所に来ました。お腹がぺこぺこらしく、

鰹節の袋を見せたらたちまち寄って来ました。鰹節をちょっぴりずつキャリーの中に撒いたけど、誰も入ろうとしません。

でも、匂いには引かれているので、側をうろうろしてます。リンちゃんはすぐに天袋に逃げるので、そうなると厄介なこと

になるため、一番先に捕まえて何とかキャリーに押し込みました。するとヒミコちゃんが腰を落として逃げて行きます。

トラちゃんも警戒してるけど、リンちゃんが気になるのか、逃げないでうろうろしてます。で、結局2番目に捕まったのが

トラちゃんでした。でも、体がでかいのでキャリーに押し込むのがちょっと大変でした。だって、両手を一杯に広げ、パア

をして入り口につっぱらかって、抵抗するのです。可哀相だったけど、お尻をえいっと押してどうやら収まりました。

ヒミコちゃんはあちこち逃げ回って、なかなか捕まらなかったのですが、なんとか隅っこに追い詰め、抱き上げてキャリー

に入れました。もう3匹とも出せ出せと大声で鳴き喚き、耳がつぶれそうでした。でも、玄関を一歩出た途端、静まり返って

しまいました。ヒミコちゃんは時々、ミャッミャッと小さな声で鳴いてましたが、後の2匹は声も出さず(出ない)固まって

しまっておりました。

で職員の人を眺めていました。いよいよカウンターからおろされる時、ヒミコちゃんがこちらを向いて、キャリーに顔を

押し付け、ミャッと鳴きました。みゆきさんは、「トラちゃん達をお預かりします。」とおっしゃってくださったのです。

その暖かい思いやりのこもった言葉に答えるため、「いってらっしゃい」とつぶやきました。きっと会いにいけるように

頑張るからね。ちゃんとおりこうにするんだよ。

家に帰って、いつものお出迎えがないのがちょっと寂しく、胸がキュンとなった時、郵パックが届きました。

中にはむつさんが心をこめて書いてくださった色紙が入っていました。

「あはれてふ、言こそうたて世の中を思ひ離れぬほだしなりけり」(かわいいという言葉だけが困ったことにこの世の中を

離れることのできない絆なのだ)

心にズンと響いて、しばらく眺めておりました。トラちゃん、ヒミコちゃん、リンちゃん、ほらネネちゃんも見守って

くれているよ。昨日七海さんがくださった花にそっと話し掛けました。

それからまもなく、みゆきさんからトラちゃん達が無事着いたという電話がありました。みゆきさん、ご主人様

本当にお疲れ様でした。大変と思いますが、これから3匹をよろしくお願いします。