2003年3月2日
ロス子ちゃんが来てから連日我が家は大騒動です。といっても

その大騒動を引き起こしているのはもっぱら我が家の猫たちなん

ですが、おかげでちっとも仕事がはかどりません。

夕べも夜中にトラちゃんがこうやってロス子ちゃんのいるところを

覗いて見なければずっと静かで平和だったのです。

でも、トラちゃんが来てくれた!とロス子ちゃんは大喜びでおこもり

場所から出てきました。さ、びっくり仰天したのはトラちゃんです。

慌てて押入れから飛び降りて逃げ回るけど、ロス子ちゃん喜んで

トラちゃんの後を着いて回ります。トラちゃん、ちょっとパニックに

なりました。リンちゃんの時は自分から面倒を見に行ったくせに、

ロス子ちゃんの一体どこが怖いんでしょう。戸が開かなくてあせり

まくるトラちゃんに向かって、ロス子ちゃんはごろんごろんと転がり

体をくねらせて甘えます。次第にロス子ちゃんとの距離が縮まって

くると、トラちゃんは恐怖のあまり、ビェ〜〜〜ッと悲鳴をあげ始め

ました。まだ、戸は開きません。だって爪をうんと短く切られた

ばっかりなので、いつものように引っかからないのです。

ロス子ちゃんますます近づいてきます。とうとう逃げ場を失った

トラちゃん、いきなり私の背中によじ登り始めました。そして、私の

頭にしがみついて情けない声で泣き喚いてます。これで、ロス子

ちゃん、私の側に来てくれるかと期待して我慢してましたが、50cm

手前でぴたりと止まり、くるりと向きを変えて戸の方へ。

騒動を聞きつけたリンちゃんやネネちゃんたちが戸の向こう側に

集結して鳴いていたからです。ロス子ちゃんはこちら側から

さかんにミェエェミィェと鳴いて呼びかけます。向こう側から

がりがりと戸を引っかく音がして、リンちゃんが引き戸を少し

開けました。その途端、トラちゃんは私の頭を思いっきり蹴飛ば

して、ダッシュで居間に逃げ込みました。もちろん、その後を

追ってロス子ちゃんも出て行きます。リンちゃんも続きます。

闇の中にドタドタドタという足音と、トラちゃんのビュェ〜〜っと

いう悲鳴とロス子ちゃんのミィェミィェェという声、そしてネネ

ちゃんのヴゥウウウウウゥゥという唸り声が響きます。

合間にリンちゃんの甲高い声も混じります。

そのうちに、ネネちゃんの唸り声がひときわ高くなり、何事かと

覗いてみたら、なんとロス子ちゃんはネネちゃんと一緒に本棚の

上にいました。ネネちゃんは降りろ降りろ降りろぉおお!

精一杯の大声でうなってますが、ロス子ちゃんは馬耳東風です。

結局根負けしてネネちゃんが降りたら、ロス子ちゃんもその後を

追って降りました。もうこの後は三つ巴でしっちゃかめっちゃかに

なりました。しばらく、そういう追いかけっこが続いていましたが、

居間に戻ってきたトラちゃん、緊張のあまり、ゲロゲロを始めま

した。ロス子ちゃんが来るので、走り回りながら、ゲロゲロし、

夜中の2時過ぎに雑巾を持って大掃除する羽目に。。。

結局この大騒動は朝の5時過ぎまで続き、トラちゃんは朝

息子が起きてきた途端に大慌てで息子の部屋に非難して、

そのままヒミコちゃんとともにそこにこもってしまいました。

よっぽど怖かったんだな。

私もくたくたになり、ちょっと横になりましたが、目を覚ましたら

私の顔の上にネズミのおもちゃが乗っており、電気の紐も先が

なくなっています。そして、ネネちゃんもリンちゃんも疲れて

寝ています。でも、ロス子ちゃんの姿がどこにも見えない!

大慌てで捜索を開始し、息子も一緒に探してくれるけど、

どこにもいません。逃げるはずはないがと思いつつも換気扇

経由で脱走の経歴があるからと心配になり、ベランダまで見た

けど気配なし。血の気が引きそうになった時、天袋から物音が

聞こえ、天袋の中を移動するロス子ちゃんの姿を確認し、一気に

力が抜けました。そして、明日、締め切りなのに、ちっとも

仕事が進んでないことに気が付き、再び真っ青になって仕事に

戻りました。疲れた!でもちょっと面白かった。今夜は一体

どうなるんだろうか?


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