2003年3月9日
明け方までロス子ちゃんは居間をうろうろしたり、走り回ったりしてちっともキャリーに入ってくれず、やきもき

していましたが、カリカリを食べ、たっぷり水を飲んだ後、トイレ大小すませ、しばらくしてから、自分で

キャリーに入りました。なんだか、自分のすることがちゃんとわかっているみたいで、不思議です。

そのままキャリーの戸を閉め、里親さんがみえるのを待ちました。時間があるので、次男の卒業祝いを

兼ねて食事に行きました。期せずしてロス子ちゃんの旅立ちのお祝いにもなったかな。

里親さんがみえて、押入れからキャリーをそっと出しました。「ロス子ちゃん、いい子で可愛がってもらうのよ。」

と話し掛けました。すると小さな声でフシャ〜ッと言いました。居間にキャリーを持っていくと、里親さんが

覗いて、「あらこの間より大きくなったみたい。」と言われました。ロス子ちゃんはじっと見つめ返しましたが

威嚇しませんでした。息子が覗くとフ〜〜ッと威嚇しました。でも、里親さんには威嚇しません。じっとまん丸な

目をして見ています。ロス子ちゃんは「サラン」という名前をもらいました。韓国語で愛と慈しみという意味だ

そうです。みんなで辞書をみて決めたそうです。里親さんが契約書を記入してくださっている間、ロス子

ちゃんは鳴きも暴れもせず、家の猫も私の部屋から遠巻きにして見ていました。

いよいよ旅立ちです。お母様がトイレを抱え、娘さんがキャリーと食器を持って車に向いました。

ロス子ちゃん、きょろきょろしてますが、大人しくしていました。ロス子ちゃんが車に乗り、最後のお別れをして

「よろしくお願いします。」と頭を下げ、見送りました。たった10日しかいなかったのに、なぜか涙が出て

きました。安心して、嬉しくて、そしてやっぱり寂しい。。。

部屋に戻るとリンちゃんがうろうろしていました。そして、私を見上げてゥミャッミャッと鳴きました。トラちゃんや

ヒミコちゃんたちも呆然としています。やっぱりいないと変なのね。でも、ロス子ちゃんはサランちゃんになって

新しい猫生を歩み始めたのよ。ヒミコちゃんもリンちゃんもそうやって我が家で新しい生活を始めたのです。

あらためて保護主さんの気持ちが胸に迫って理解できました。

そして、なお一層猫たちがいとしくなりました。

おかあちゃん、ロス子ちゃんどこ?


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