聞かせながらキャリーを諦め、ケージに入れることにしました。やっとケージには入ってくれたけど、私の車に乗りません。

それで、里親さんの車にケージごと積んで家まで連れてきてもらうことになりました。お母様と娘さんが2人でケージをしず

しずと抱え、まるで輿に乗ったお姫様みたいにして部屋に戻ってきました。次男は20日のイラク戦争開戦時刻に自衛隊

入隊のため飛び立って行きました。その部屋が開いているので、そこに落ち着いてもらうことにしました。家の猫は全員で

お出迎えしていたのですが、たくさん人が入ってきた上に大きなケージが抱え込まれたものですからびっくりして蜘蛛の

子を散らすように逃げていってしまいました。ロス子ちゃんのケージにトイレとご飯、お水を入れましたが、まだ興奮して

シャーシャー言っています。リンちゃんは、ロス子ちゃんの匂いがしたので、今までロス子ちゃんがいた押入れの中を

目の色変えて探し回っています。でも、見つからないので不思議でたまりません。匂いはするのに姿がない！

ネネちゃんとヒミコちゃんはやたらと私にべたべたとします。他の猫の匂いがするので不安なのかもしれません。

トラちゃんは落ち着きなく歩き回っています。いつもはあまり抱っこをねだらないネネちゃんが付きまとい、抱っこを

せがみます。リンちゃんは私の匂いをかいでは、キョロキョロしています。夜寝るときはもう大変。いっせいに私に

押しかけ、トラちゃんもネネちゃんもヒミコちゃんも私の体の上に乗ってきたのです。お､重いっ！いつも、足元とか

背中とか場所が決まっているはずなのに、何で全員乗ってくるんだろう。リンちゃんだけは匂いが気になって部屋を

出たり入ったりしています。だけど、その恐ろしい重さにもめげず、疲れていたのでぐっすり眠ってしまいました。

朝起きたら体中が痛い。。。でも、息子が「おかあさん、ニャンニャン鳴きよるよ。」と言ったので腰をさすりながら

ロス子ちゃんの部屋に行くと、食器が空になっていました。トイレもしていました。あまり食べてなかったのかう○ちは

ちょっぴりしかありませんでした。私の顔を見ると大きく口を開けてシャーシャー威嚇しましたが、缶詰を見せると

静かになりました。そして、一缶まるまるペロリと平らげてしまい、ふ〜〜っと一息ついて、あっ！と思い出したように

またシャ〜ッと言いました。でも、夕べほどの勢いはありません。その後、掃除にかかりましたが、トラちゃんが一生懸命

部屋を覗き込んでいます。それにヒミコちゃんも加わります。何度も何度もやってきて下から覗きますが、姿がよく見えない

のでつまらなくなったらしく、後ではやめてしまいました。その後、掃除をするために部屋に入ったら、ロス子ちゃん自分で

ケージの鍵を外して出ていました。どこに隠れたのだろうと思ったら、部屋の本棚の上の隅っこに小さくなって隠れて

いました。ロス子ちゃん、ロス子ちゃんと連呼すると、なんとニャ〜〜ンと少し甘えた声を出したではありませんか。

やっと安心したんだね。よかったね。その後、息子が部屋に本を取りに入りましたが、その時はそれにも気がつかない

ほどぐっすり寝ていました。それほど疲れていたのかと思ったら可哀想になりました。しばらくはその部屋でゆっくり

休ませようと思います。1匹だと寂しいのか、さっきも呼ぶとシャ〜ではなく、ウニャ〜〜ンという返事が戻ってきました。

ほんとは甘えんぼさんなのかもしれません。