2003年3月24日
ただいま!
おかげさまで、ようやくロス子ちゃんを無事保護することができました。あの、空家の取り壊しまでにはなんとしても

保護しなければと思い、仕事も全部断って、里親さんの協力の元、24時間体制で捕獲に臨むことにしました。

でも、姿を見たときにもうお外は十分と言っているような感じがしたので、必ず保護できるだろうとは思っていました。

午後、現地に向った時はかなり激しい雨が降っていました。どうもあまり状況がよくないなぁと思いましたが、今朝の

様子から相当お腹が減っているはずなので、もしかしたらという気持ちもありました。

空家に行くと、里親さんの方で「猫を捕まえます。危ないので触らないでください。」という張り紙がしてあり、中には

鰹節がたっぷり入っていました。相変わらず、雨が強くなったり、弱くなったりして降り続いています。外でテープを

かけるとプレーヤーが濡れてだめになる可能性があるため、作戦を変えて、雨が弱まった時にテープを流しながら

空家の敷地周辺を歩き回ることにしました。そうすると如何にも探し回っているように聞こえるのではないかと思った

のです。でも、まったく変化がなく、あたりはしんと静まったままです。今日も徹夜かなぁと思いながら雨が激しく

なったので車に戻り、ちょっと仮眠を取ることにしました。7時過ぎ、あたりは暗くなったけど、まだ動きはありません。

雨も降り続いています。何時の間にかぐっすり寝てしまったようで、時計を見たら8時過ぎていました。霧で煙った

ように見えるので捕獲器のあたりはよく見えないけど、物音もしないし、他の猫の姿もまったくありません。

持参したサンドイッチを食べていると、何かカタカタ音がしたように思えました。慌てて捕獲器の方を見ましたが、

やっぱり変わった様子はないように思えました。でも、少し雨も小止みになったので、念のため、またテープを

流しながら回りを歩いてみることにしました。するとまた捕獲器のほうからカタカタという音が聞こえました。ハッとして

急いで捕獲器の方に行くと、捕獲器の蓋が閉まっています。ドキドキしながらそっとかぶせてあった毛布をめくると

ロス子ちゃんの懐かしい、シャ〜〜ッという威嚇の声が聞こえました。体から一挙に力が抜けました。よかったぁ!

すぐにKennyさんに電話をし、無事保護できたことを伝えました。まだ里親さんがお仕事から帰っていらしてないので

めぐさんに連絡し、2人で里親さんの家に運ぶことにしました。鍵の場所は聞いていたのですが、一人で留守宅に

入るのがためらわれたからです。ロス子ちゃんは昨日の土管シャムちゃんと違い、静かにしています。観念して

入ったのかもしれません。めぐさんがすぐにタクシーで駆けつけてくださって、2人で里親さんの家まで捕獲器を

運び、お母様が戻ってこられるのを待っていました。やがてみなさんが帰宅され、お母様が「よかった、よかった!」

とおっしゃいました。でも、脱走してから後、こういう手のかかる猫を飼いつづけるのは無理ではないかということを

お父様がおっしゃり、お母様もそれに同意されたという話になっていたのです。慣れるまで時間がかかる上に、

仕事で留守する時間が長く、また今回のようなことがあれば、その負担は計り知れません。それで、いったん

我が家に引き取り、あらためて里親募集をすることにしました。最後にお母様が「可愛いんだけどねぇ。。」とロス子

ちゃんを見て名残惜しそうにおっしゃいました。本当の愛情を持って出された結論だと思います。

でも、ロス子ちゃん、しばらくはちょっとリハビリを兼ねてゆっくりさせてあげたいです。

お母様も娘さんも本当に一生懸命に探してくださいました。心からお礼を申し上げます。

それと、今回非常にお世話になっためぐさんにもあらためてお礼を申し上げたいと思います。めぐさんのおかげで

どれだけ心強かったか。何度も徹夜させてしまってごめんなさい。もう、安心してぐっすり寝てくださいね。

そして、頑張って戻ってきてくれたロス子ちゃんもありがとう。


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