だから、「私がそんなにできがよかったら、お見合いで断られることもなしに、大きな病院の
御曹司のところに嫁に行ってたかもしれん。」と言いました。おばあちゃんは「そうねぇ、家は
出来がよかろうが悪かろうがなんにも言わんかったもんねぇ。貧乏くじ引いたかねぇ。わはは。」
と言いました。そうなんです。お嫁に行く前にしたお見合いはことごとくダメだったのです。
でも、ここだけはダメにならなかったのです。おばあちゃんとは何だか前世から縁があるような
気がしてなりません。最初から、本当の母親のように思えたのです。そう言ったら、
「来世でもまたあんたの面倒を見らんならんやったらどうしようかねぇ。このまま縁が切れんで
ずっといくんやろうか・・」と言いました。だから、「いいじゃん、来世も来来世も、そのまた
先もずっと一緒で仲良くすれば。」と言ったら、「今度はちっとはましになって生まれて
きなさいよ。でないと私は永遠に面倒ばっかり見らんならんじゃなかね。」ですって。
果たして、生まれ変わった時は、ちゃんとまともになっているんでしょうかねぇ。疑問です。
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