名残惜しかったけれど、メルヘンを後にして、小淵沢からあずさ8号で東京に向いました。義弟夫婦に会うためです。
それだけではありません。オミ君もお目当てです。乗り換え乗り換えしてやっと駅に着いたら、義弟夫婦が迎えにきて
くれていました。ちょうどお昼時だったので、義妹が「どっかで何か食べましょう。」と言います。おばあちゃんが
「ありあわせのものでよかよ。」と言ったら、義妹はきっぱりと「家にはな〜んにも食べ物がありません。お菓子も
ありません。」と言いました。何か用意しておくのが普通なんでしょうが、私も含めてこの嫁たちはお姑さんに何か
作ってあげようとか思わず、お姑さんが来たら、何かおいしいものが食べられる!と目を輝かせるのです。
なんという嫁たちでしょう。それでもちっとも波風が立たないのはひとえにおばあちゃんの人間ができているからに
違いありません。昼食後、義弟の家に着いたら、いましたいました!オミ君が。あ、トラちゃんもこんなに小さい時が
あったんだよなぁと懐かしくなるくらい、小さくて可愛い子猫です。へその緒着きで捨てられていたにしては、全くの
健康体で、ノミも寄生虫も最初からおらず、全く手のかからない子だそうです。トラちゃん達だって、風邪で目がつぶれ
ていたし、ノミだらけで大変だったのに、こんな珍しいこともあるんですね。きっと捨てられた直後に保護されたに
違いありません。例の羽のおもちゃをここにもお土産で持ってきていたので、早速出して見せたら先住猫のクミちゃん
がすぐに反応して飛び掛り、咥えて引っ張りヴ〜〜ッ、ヴァ〜〜ッとものすごい唸り声をあげます。あれれ、サラちゃん
と同じ反応だ!すごい力で引っ張るのでとうとうゴムひもが切れてしまいましたが、クミちゃんは離さず、そのまま
ピアノの下に持っていってしまいました。
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